構成的グループエンカウンター 目かくしジョギング |
思いやりの気持ちを高めよう | |
小学校4年生、7月に行った学級活動の授業である。「相手の気持ちを考える」とはどういうことか、「目かくしジョギング」や「ブラインドウォーク」などのエクササイズを通して体験し、他に対する思いやりの気持ちを高めることをねらった実践である。 (構成的グループエンカウンターの活用) |
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準備:アイマスク、感想記入用紙、ストップウォッチ 活動場所:多目的スペースか体育館が適している。 |
この時間のポイントを黒板に次のように書く。 |
相手の気持ちを考える。 |
説明 今日の目標は、「相手の気持ちを考える」です。 |
ウォーミングアップのエクササイズとして、「あいこジャンケン」を行う。 |
説明 今から「あいこジャンケン」を行います。私をじーっと見て、気持ちを合わせて ください。合ったかどうかはジャンケンで確かめます。私が「グー・チョキ・パー」 のどれかを出すから、よーく私と気持ちを合わせて同じものを出してください。 |
ジャンケンを3回繰り返す。あいこの人の数を確かめる などして、雰囲気を盛り上げながら行う。 |
指示 今度は隣同士でやってみよう。 |
隣同士で数回行う。子どもたちは楽しみながら行っている。 |
次に、中心のエクササイズ「目かくしジョギング」を行う。 |
説明 これから目かくしジョギングというゲームを行います。先ず、男子と女子別々に 5人から6人のグループを作ります。そして、まるくなってすわります。グループ の1人は、円の真ん中に立って、自分がたどり着く相手を決めて、その人の名前を 言います。そして、アイマスクをして、その場で3回から4回ぐるぐる回ります。 次にゆっくり回ります。回り終わったら、決めた相手のところに歩いてたどり着い てください。周りの人たちは、その人のことを考えて、「右だよ。左だよ。前だよ。 後ろだよ。」などと声をかけてあげてください。なお、いくつものグループが同時 に始めるので、声は大きすぎても、小さすぎてもだめです。目かくしをしている人 の気持ちになって声をかけてあげましょう。1人目が終わったら2人目が行い、全 員が終わるまで交代して行います。質問はありませんか。 |
説明のときは、実際にアイマスクをして回りながら行う。質問があれば、答える。 |
指示 ではグループを作ってください。 |
グループ作りのとき、問題があるようなら、すばやく介入して、 時間をかけないようにする。 |
指示 アイマスクをわたします。各グループの最初に目かくし をする人は取りにきてください。 |
指示 では、始め。 |
各グループをまわりながら、問題があれば、介入し、スムーズにエクササイズ が進むよう配慮する。 全員が終わったら、発展のエクササイズ「ブラインドウォーク」を行う。 |
説明 次にペアを組んで、目かくし歩きを、2分間ずつ行います。目かくしをした人は、 相手の肩か腕に手をおいてください。相手の人は、目かくしをして人の気持ちになっ て歩いてください。2人とも、話をしたり、声を出したりしてはいけません。相手を 信じて任せましょう。質問はありませんか。 |
質問があれば答える。 |
指示 では、2人組を作ってください。 |
うまく2人組ができない時には、介入して、時間をかけないようにする。 |
指示 アイマスクがない組は、取りに来てください。 |
アイマスクを渡す。どの組も準備ができたら、 |
指示 では、始め。 |
ストップウォッチで2分間計る。2分たったら、 |
指示 やめ。交代してください。 |
ストップウォッチで2分間計る。2分たったら、 |
指示 やめ。目かくしジョギングの時のグループになってください。 |
シェアリングを行う。 |
指示 グループで、目かくしジョギングや目かくし歩きをして、どんな 感じがしたか、どんな発見をしたか、3分間話し合ってください。 |
ストップウォッチで3分間計る。3分たったら、 |
指示 はい、止め。 |
指示 感じたことや発見したことを、発表してください。 |
「目の不自由な人は大変だと思った。」「相手の気持ちを考えるとはどういう ことか分かった。」などと、子どもたちは発表する。ただ、無理に発表させるこ とはしないようにする。 |
指示 今日の授業の感想を、今から配る用紙に書いてください。 |
用紙を配り、3分程時間をとって、感想を記入させる。3分程たったら、 |
指示 感想を記入した用紙を出してください。アイマスクを 前に持って来てください。これで、授業を終わります。 |
参考文献 「エンカウンターで学級が変わる(小学校編)」 國分康孝監修 図書文化 「エンカウンターで学級が変わる ショートエクササイズ集」 國分康孝監修 図書文化 この授業は、理科の専科として入っている4年生の学級で、学級担任の了解を得て実践 したものである。 |
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