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☆カウンセリングから学ぶ   
 【構成的グループエンカウンター】   
 カウンセリングの中でも特に構成的グループエンカウンターは、私の学びの中心でした。私が任されたカウンセリング研修会でも、構成的グループエンカウンターを取り上げて研修することが多かったです。講師は学会の研修会で担当された方にお願いしました。研修会では、私自身も受講者の皆さんと共に体験をしながら、研修を深めていくことができました。また、この取り組みを中心になって行ったことで、多くの皆さんと触れ合うことができ、私自身の人間関係も広がっていきました。
  構成的グループエンカウンターの授業実践
  当時、私は教務主任という立場でしたので、構成的グループエンカウンターの授業実践は、学級担任の先生の了解を得てその学級の学級活動の授業で取り組ませてもらいました。実際に取り組んだ授業をいくつか紹介します。
 ・共同絵画(友だちの思いを感じよう)
 ・目かくしジョギング(思いやりの気持ちを高めよう)
 ・サイコロトーキング(コミュニケーション能力を高めよう)
 学級担任ではなかったので、長期的な計画のもとに取り組むことはできませんでしたが、それぞれの実践は手ごたえを感じるものでした。

 これらの授業実践を行うときに参考にした書籍が、図書文化から発行されている構成的グループエンカウンターのマニュアル本です。詳しくは図書文化の構成的グループエンカウンターのホームページを見てください。
  構成的グループエンカウンターの考え方を伝える
 約10年ほどカウンセリングの研修を担当していたこともあり、教務主任としての後半の時期や管理職を務めていた時に、先生方の研修の講師として声がかかるようになりました。学校での構成的グループエンカウンターの研修、市の初任者研修、青年部・女性部合同の研修会に講師として招かれました。自分自身が学んできたことや実践してきたことをもとに、体験活動を取り入れた研修を行いました。構成的グループエンカウンターの基本的な考え方をまとめたり、自分自身の実践を紹介したりして資料を作成し、それらの研修で活用しました。
  
構成的グループエンカウンターを活かした学級経営(研修会の資料)
  【ブリーフセラピー】   
 カウンセリングの手法と言えばカール・ロジャースが提唱した「来談者中心療法」が有名です。ブリーフセラピーもカウンセリングの一手法なのです。ブリーフセラピーは、解決焦点化アプローチ(ソリューション・フォーカスト・アプローチ、解決志向アプローチ)と呼ばれており、一人のクライアントに対するカウンセリングが長期化することを改善し、短期間で成果がでると言われています。
 解決焦点化アプローチでは、クライアントが悩んでいる原因に焦点をあてるのではなく、クライアントの悩みが解決した状態に焦点をあてながらカウンセリングを行います。「飲酒問題とその解決」(K.バーグ&S.D.ミラー、齋藤学監訳、金剛出版、1995)で、「すべてのクライアントは自分たちの問題を解決するのに必要なリソース(資源)と強さをもっており、自分たちにとって何が良いことかをよく知っており、またそれを望んでいて、彼らなりに精一杯やっているのだ。」と著者は述べています。そうした信念のもとに、セラピストは、クライアントが生みだした良い例外を引き出す役割を担うのです。
 以上のような考えに基づき、相談活動(面接)では、ミラクルクエスチョンやスケーリングクエスチョンという方法を使うます。
◆ミラクルクエスチョン・・・次のような質問を、クライアントにする方法です。「この面接が終わり、家に帰って休みます。あなたが眠っている間に奇跡が起こり、明日の朝になったら問題が解決しているとします。そのことをあなたに教えてくれる、最初の小さな事柄はどんなことでしょうか?」
◆スケーリングクエスチョン・・・「問題や状況が最悪だった時を1、解決した状態を10とすると、現在は?」と問いかける方法です。クライアントが、例えば3と答えた時、最悪よりも2良いのには理由があるはずです。そこで、2良い点に焦点をあてて面接を続けます。
 このように、常にプラス志向で面接を続けていくのです。そして、それが短期間で問題を解決することにつながるのです。
  ブリーフセラピーのワークショップを、私は数回受講しました。そして、プラス志向で問題解決にあたることや「ほめる」ことの大切さを実感することができました。ここで学んだことを、それからの子どもたちへの指導、保護者との面談、同僚への支援の中で生かしていくことができたと感じています。
 


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