MK Home Page



 Education
  

  私は、中学校と小学校で合わせて36年間教員
 として勤務してきました。たいへんやりがいのあ
 る仕事でした。その36年間を振り返りながら、
 私が今、教育について考えていることをまとめて
 みました。
 トップページ 旅・趣味  教育 

中学校の教員時代  カウンセリングから学ぶ TOSSから学ぶ  特別支援教育   海外交流


カウンセリングから学ぶ   
 私は、40代の初めに、特別支援教育(当時は特殊教育と呼んでいました)について大学で1年間学ぶ機会をもたせていただきました。カウンセリングに関心をもち出したのはその頃からです。その後現場に戻り、日々の指導をしていく中で、カウンセリングについてしっかりと学びたいという気持ちがだんだん強くなってきました。そんな時、勤務校に届けられた文書の中に「日本学校カウンセラー学会」の研修会案内があり、1997年1月に、名古屋で開かれたその研修会に参加しました。その研修会で、「育てるカウンセリング」「構成的グループエンカウンター」「肯定的メッセージ法」などの言葉を初めて知りました。
 その後、「日本学校カウンセラー学会」の研修会には定期的に参加するようになり、特に「構成的グループエンカウンター」を中心に研修を深めていきました。学会の事務局が三重にありましたので、三重県を中心に研修が行われることが多かったです。ほとんどのワークショップで実際に体験しながら学び、多くのものを得ることができました。現場でもそれらを取り入れながら、子どもたちを指導するようになりました。また、ブリーフセラピーやアサーションなどについても学ぶ機会がありました。
 そんな折、所属していた教員会の現職研修で、カウンセリング研修会を任されました。約10年ほどその研修会を担当し、地域の先生方にカウンセリングを学んでもらうお手伝いをすることができました。研修の中心は構成的グループエンカウンターでしたが、NLPやブリーフセラピーの研修なども行いました。
 今振り返ってみると、カウンセリングを学んだことによって、私の教師としての幅が広がったと感じます。また、「ほめる」ことの大切さを学ぶことができ、子どもの指導や、保護者・周りの先生方の支援に生かすことができたと思っています。

 
TOSSから学ぶ   
 西暦2000年の8月上旬、私は、東京の早稲田大学のキャンパスに立っていました。ここを訪れた目的は、民間教育研究団体の一つ、TOSS(教育技術法則化運動)のサマーセミナーに参加するためでした。TOSSの代表は向山洋一氏。サマーセミナーに参加しようと思ったきっかけは、その向山先生の著書「学校の失敗」(扶桑社)を読んで感銘を受けたからです。
 サマーセミナーには、日本全国から多数の教員がつめかけていました。会場に入るだけでも大変。指示にしたがって順番に入りました。それよりも驚いたのは、セミナーの内容です。模擬授業を中心に進められていました。それらは、パソコンとプロジェクターを使い、非常にテンポが良くて分かりやすい授業ばかりでした。前で行われている授業は、まさしく「授業のプロによる授業」という印象を受けました。「こんな素晴らしいセミナーがあるんだ」と感動したのを覚えています。向山洋一先生のお話、文部省の方のITに関する講演も印象に残る内容でした。感想記入用紙に「TOSSのサークルへの加入希望の有無」の欄があったので、私は迷わず「加入希望あり」に〇をつけて出しました。
 セミナーが終わり、しばらくして私の居住地に近い場所で活動しているTOSSサークルの代表者の方から「私たちのサークルへ入りませんか」という誘いの手紙が届きました。それから3年ほど、私はそのサークルで活動しました。算数や理科の模擬授業をしたり、指導案を検討したり、セミナーを開催したりしました。この時期、私は小学校で教務主任をしていたので、理科の専科として子どもたちと接することがほとんどでした。その間の一番大きな出来事は、明治図書から出版された理科の指導法に関する本の共同執筆者になったことです。それがきっかけだと思いますが、その後、明治図書から月刊の教育雑誌「楽しい理科授業」の原稿依頼が届くようになりました。主に自分自身の実践をもとにした記事が、年に1回程度「楽しい理科授業」に載るようになりました。振り返ってみると、たいへん充実した研修ができたと感じます。  
明治図書の「楽しい理科授業」
 このTOSSサークルでは3年ほど活動しましたが、事情があってこのサークルから離れました。ただ、TOSSのセミナーにはその後も参加し続けました。東京や大阪、名古屋、三重、静岡などで開催される算数、理科、図工、英会話、特別支援などのセミナーによく参加しました。職場の同僚を誘って受講したこともありました。多くのことを学ぶことができたと思っています。
 私が教育技術法則化運動・TOSSを知ったのは40代後半になってからでした。TOSSから学ぶようになって「もっと若い時からTOSSで学びたかった」と強く感じました。そうすれば、よくわかる魅力的な授業を多くの子どもたちに提供でき、教員生活が非常に充実したはずです。是非一度、TOSSの考え方、向山洋一氏の主張などに触れてみてください。「自分の授業に取り入れてみたい」と感じたら、TOSSから学んでほしいと思います。


 RETURN TO TOP copyright(C)2014 MK Home Page all rights reserved.